この記事では、SSO(シングルサインオン)の設定手順について説明します。
この機能でできること
SSO(シングルサインオン)とは、外部のIDプロバイダー(IdP)で認証を行い、PeopleX AI共通管理にログインする仕組みです。
SSOを設定すると、従業員はIdPのアカウントでログインできます。パスワードの管理をIdP側に集約できるため、退職者のアクセス停止もIdP側の操作だけで完了します。
PeopleX AI共通管理は、SSOの認証方式としてSAMLに対応しています。
前提条件
必要な権限: 管理者
SAMLに対応したIdPの管理者アカウント
SSOを使用するセキュリティポリシーで、2要素認証が無効であること
設定の全体像
IdPとPeopleX AI共通管理の両方で設定を行います。
IdP側の設定: PeopleX AI共通管理の情報をIdPに登録する
PeopleX AI共通管理側の設定: IdPから取得した情報を登録する
連携を開始する
動作確認済みのIdP
Google Workspace
Okta
Microsoft Entra ID
これら以外のSAML対応IdPでも設定できますが、動作確認は行っていません。
IdP側の設定をする
IdPの管理画面で、PeopleX AI共通管理をSP(サービスプロバイダー)として登録します。以下の4項目を設定します。
<subdomain> は自社のサブドメインに置き換えてください。サブドメインは、ログイン画面のURL https://<subdomain>.account.peoplex.jp で確認できます。
1. エンティティID(Entity ID)
https://<subdomain>.account.peoplex.jp/sp
2. ACS URL(Assertion Consumer Service URL)
https://<subdomain>.account.peoplex.jp/api/sso/saml/acs
3. 名前IDの形式(NameID Format)
Persistent を設定します。IdPによっては urn:oasis:names:tc:SAML:2.0:nameid-format:persistent や「永続識別子」と表記されます。
4. SAML属性
従業員のメールアドレスを email という属性名で連携します。
属性名:
email値: ユーザーのメールアドレス
IdPごとの具体的な手順は、各IdPの記事を参照してください。
PeopleX AI共通管理側の設定をする
1. 設定画面を開く
サイドメニューから「設定 > セキュリティ > SSO」を開きます。
2. IdP連携を追加する
「IdP連携の追加」ボタンをクリックし、以下の項目を入力します。
IdP名: 管理用の名前(例: Google Workspace)
Entity ID: IdPのエンティティID
SSO(シングルサインオン)URL: IdPのSSO URL
X.509証明書(PEM形式): IdPから取得した証明書
ドメイン: SSOでログインする従業員のメールアドレスのドメイン(例: example.co.jp)
入力後、「保存」ボタンをクリックします。一覧にIdP連携が追加されます。
3. 連携を開始する
一覧の右端にあるメニューボタンをクリックし、「連携開始」を選択します。確認ダイアログで「開始」をクリックすると、ステータスが「稼働中」に変わります。
仕様の要点
対象ドメインは1件以上20件以内で登録できます
連携を開始すると、対象ドメインと一致するメールアドレスの従業員は、パスワードでログインできなくなります
対象ドメインと一致しないメールアドレスの従業員は、これまでどおりパスワードでログインします
社員番号でログインする従業員は、SSOの対象外です
ログインは、PeopleX AI共通管理のログイン画面から開始します。IdPのポータル画面(Microsoft Entra IDの「マイアプリ」など)から開始したログインには対応していません
証明書の有効期限は、登録した証明書から自動で読み取られ、一覧に表示されます
同じドメインを複数のIdP連携に登録することはできません
連携を停止・削除する
一覧の右端にあるメニューボタンから操作します。
連携停止: SSOでのログインを停止します。設定は削除されないため、「連携開始」で再開できます
編集: 登録した内容を変更します
削除: IdP連携の設定を削除します
よくある質問
Q. 連携を開始できません
A. 2要素認証が有効なセキュリティポリシーがある場合、SSOは有効化できません。「設定 > セキュリティ > セキュリティポリシー」で対象のポリシーを開き、「2要素認証を使用する」をオフにしてから、あらためて連携を開始してください。
Q. ドメインを登録できません
A. 同じドメインが別のIdP連携にすでに登録されている場合は登録できません。登録済みのIdP連携の「対象ドメイン」を確認してください。
Q. 証明書の有効期限が切れるとどうなりますか?
A. SSOでのログインができなくなります。一覧の「証明書の有効期限」を定期的に確認し、期限が切れる前にIdP側で証明書を更新し、「編集」から新しい証明書を登録してください。
Q. IdPのポータル画面からログインできません
A. IdPのポータル画面から開始したログインには対応していません。ログイン画面 https://<subdomain>.account.peoplex.jp を開き、そこからログインしてください。
IdPのポータル画面とは、Microsoft Entra IDの「マイアプリ」、Google Workspaceのアプリ一覧、Oktaのダッシュボードなど、IdP側に利用できるアプリが並ぶ画面です。この画面からPeopleX AI共通管理を開いても、ログインは完了しません。
この方法で開始した場合、ログイン画面に「自動的にログインできませんでした」と表示されます。設定に問題があるわけではありません。表示された画面でメールアドレスを入力し、「SSOでログイン」をクリックすると、そのままログインできます。
対応していない理由は、セキュリティ上のリスクを避けるためです。IdPのポータル画面から始まったログインは、従業員本人が始めた操作かどうかをPeopleX AI共通管理側で確認できません。第三者が用意したリンクを踏ませ、本人が気づかないまま第三者のアカウントでログインさせる攻撃(ログインCSRF)を防げないため、意図的に対応していません。SAMLのセキュリティガイドラインでも、この方式を受け付けないことが推奨されています。
Q. SSOでログインできません
A. 以下の順に確認してください。
IdP側で、対象の従業員にアプリが割り当てられているか
名前IDの形式が Persistent になっているか
SAML属性 email にメールアドレスが設定されているか
登録したEntity ID・SSO(シングルサインオン)URL・X.509証明書が、IdPの値と一致しているか
対象の従業員がPeopleX AI共通管理に登録され、ログインできる状態か
Q. 一部の従業員だけパスワードでログインさせることはできますか?
A. できます。対象ドメインに登録していないメールアドレスの従業員は、パスワードでログインします。また、社員番号でログインする従業員はSSOの対象外です。


